豊前中津藩の名君、奥平公の御用商人として 醤油を献上し、広く豊前の地で親しまれてきました。 創業から約三百年を経た今もなお、 伝統の製法と味わいを受け継ぎ、 手作りを貫いております。
江戸時代から受け継いできた「献上」の味を守り、 時代を超えて愛される「本物」を残したい。 そんな思いから、現在も近代的な機械化や安易な 量産を頑なにこばみ、昔ながらの手仕事で 醸造しています。
醤油作りで大切なのは、原料、麹作り、 そして諸味の管理。 特に、醤油のよしあしを左右する麹作りは、 温度や湿度などの微妙な変化に細かく対応するため、 職人の経験と勘を頼りに昼夜をとわず二時間おきに 調整します。 その愛情に応えるかのように味わいを深めていく醤油は、 まさに「生きもの」。 わが子を慈しむように丹精こめた手仕事は、 機械化では出すことができない豊かな風味を育みます。